一見、廃物の箱に無造作に
火入れ、灰落しをいれただけ、にも見えるが、
箱には蒔絵で稲穂が描かれている。
使い古されてすり減った枡に
荒れた木の肌合いが透けて見えるよう漆をかけ、
そこに金、
それもおそらく純金でなく、銀か何かでトーンを落とした金粉で
蒔絵を施している。
稲穂の黄金の輝きとはいいつつも
金色がキラキラしすぎて、
古びた枡のアンティーク感と
あまりに強いコントラストとなることを嫌ったのだろう。
なかなかやりますなぁ。
大きさはというと
目測で1辺20cm、高さ10cmくらいだろうか。
それで計算してみると2.2升の枡。
そんなサイズの枡はないだろうから
おそらく二升五合の枡かな。
…とするとこれは
1升枡+1升枡+5合すなわち半升枡
これってもしかして
一升枡 枡 半升
いっしょうます ます はんじょう
一生 益々 繁盛
の縁起担ぎか。
なかなか、なかなか、心にくいですなぁ。
(たばこと塩の博物館にて)
なかなか、なかなか、心にくいですなぁ。
(たばこと塩の博物館にて)
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