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2017年4月15日土曜日

円空風龍王鈕木印「鰥」

四寸の柱の古材に
鈕(ちゅう=つまみ)を彫り
印にした。
…明日の展示会に出すために
昨日の夕方と、今日の夕方で作る。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

★金曜日★
板を敷き
茣蓙を敷く。
いつもならリビングでだけど
天気もいいしね。

龍の頭を彫る
…う~ん。



体を彫る。
う~ん、う~ん。



板を割って棒を作り
棒を削って角を作る

角を差し込む。
こんな感じなのに
ここまで5時間かかった。


冴えないなぁ
焼いてみるか。
まぁいいか。

印材が完成。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
★土曜日★
時間はないけど
「印材」を「印」にしてみるか。

おもしろい字を探す。
「鰥(かん)」
鰥夫(かんぷ)といえば
やもお(妻を失った男性)のこと。
でもここではそんなつもりでなくて
1)字形がおもしろい!
2)「鰥」は「鯤(こん)」と通じ
 「魚の卵」であったり「巨大な魚」であったりする
ということ選んでみた。

「天魚」は「鯤」をイメージしてつけた号なので。


まぁこんな感じかな。


鑿は昨日の作業でもうぼろぼろだが
疲れ切っているので
4分と5分の1丁だけを何とか研いだ。


ごりごり彫りだす。


あれ、
案外簡単にできたな。
鑿を研ぎあげてから40分足らず。


とりあえずビールで休憩(2本目)


印をひっくり返してクランプで作業台に固定。


押せればおもしろいけど
ムリなので
刷る。




明日持っていくために
段ボールで包む。
「銘」はなくてもいいんだけどね。








2016年9月11日日曜日

バベルの塔

中国語はわからなくても
中国の新聞の見出しは
見ればだいたい想像がつく。

中国、日本、朝鮮、越南(ベトナム)…
昔は新聞の見出しくらいは
互いに理解できたであろうに、
朝鮮、越南は実質漢字を捨ててしまった。
理屈はわかるけど
ちょっと残念に思う。

TVで韓国語がでて
漢字はどう書くのだろうと思って字書を引く。

この字書も
何年か前にだいぶ探して手に入れた古いもの。
個々の漢字について
朝鮮語-日本語-英語-中国語
の解釈を示している。
なかなか
同じような本は
古いものはあっても
今後は作られないのではないか。
粗末な装丁の古本だけど
そう思うと大切にしないわけにはいかない。

ひらがなで漢語を書く気持ちはちょっとわからない。
 しめんそか
とか、書きたくないなぁ。

越南の人、韓国の人は、
どんな気持ちで漢語(漢字語)を使っているのだろう。

たとえばベトナムのハノイは
漢字で書けば「河内」だし、
ベトナム人によくある
「グェン」さんは「阮」さんなのだけれど。







2016年7月30日土曜日

机ヲ刖ル

数年前に作った庭用の机
(天板を取り外したところ)
脚を20cmほど切った。
庭でビールを飲むのにちょうどいい。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

日本語なので「脚を切る」なんて手間をかけたけど
漢字なら
1文字で
「刖(あしきる)」という文字がある。
他にも
刵(みみきる)=耳を切り落とす
劓(はなきる)=鼻をそぎ落とす
剕(あしきる)=脚を切る(刖より低い位置で切る)
など
1文字でいろいろ表現できて便利である。

脚を切ったり。耳を切ったり、鼻をそいだり…
文字として成立するほどありきたりのことだったのであろうか?



2016年3月4日金曜日

蟹の漬物と朝鮮半島の訓読み

FBでのやり取りの中で
「がに漬け」
に話が及んだ。
初めて聞く食べ物。

「朝鮮料理のケジャン みたいなものですね」
と受けた。

蟹の漬物

がに漬

がね漬、がん漬、真がに漬
ともいい、
シオマネキなどの小型の蟹をつぶして唐辛子味で漬け込む
(ウィキペディア)

蟹醤(かにびしお)

沢蟹で作られた
やはり唐辛子味の発酵食品

がん漬、かにびしおとも九州のもの

ケジャン

ワタリガニのキムチ。
醤油味のつけだれで作るものをカンジャンケジャン
ヤンニョムで漬け込むのをヤンニョムケジャン
という。(ウィキペディア)

ケジャンは食べたことがあるが
がん漬、蟹醤は未見。
覚えておきたい。

朝鮮の訓読み/湯桶読み

ケジャンを漢字で書くと
 蟹醤
らしい。

「蟹」の文字の朝鮮音は「へ」
蟹の朝鮮語は「ケ」

すなわち
 蟹醤
は漢字を朝鮮音で読めば「へジャン」
となる。
もしこの熟語を
「ケジャン」読むなら湯桶読みとなるだろう。
(1文字目を訓、2文字目を音で読む)

朝鮮でそういう漢字の使い方(読み方)はするのだろうか。
換言すれば
朝鮮半島に
「訓読み(中国由来の音でなく、自国の意味で読む)」
はあるのだろうか。

京城をソウル
と読むなら「訓読(熟字訓)ということになるだろうか。

2016年1月24日日曜日

並竝𠀤 の覚え

1~3は同じ文字
2はそれでもまだ見かけることはあるが
3は中国では使われているのだろうか

1)並 2)竝 3)𠀤

篆書でみると
どの字形も無理はないのだけれど


2016年1月11日月曜日

刖刵剄劓

余桃之罪」のことを書いた中で

  衛国之法、窃駕君車罪刖
  衛国の法、ひそかに君の車に駕するは罪刖(げつ)

と引用した。

 衛の国の法律では
 こっそり王様の車に乗ると
 その処罰は「足きりの刑」

「足を切る」という現実離れした行為が
漢字1文字で表せるというのは
なんともすごい。
そして中国の古典を読む上で
この漢字はさほどマイナーな文字でもない。

...................................................................................................

(げつ)は(げつ)と同じで足を切る刑罰
訓読みでは「あしきる」と読む。
(ひん)や(ひ)も同じく足を切ること。
膝蓋骨を切り取るとか
アキレス腱を断つ、
両脚を切るという区分がある、
という説もある。

魏の龐涓(ほうけん)に陥れられて臏刑に処せられたことで
自らの名を「臏」とし、
のち、斉の軍師として
馬陵の戦いで魏軍を大破し
龐涓を滅ぼした「孫臏(そんぴん)」の話は
歴史に名高い。

(ギ  はなきる)
(ジ  みみきる)
(ケイ くびきる)  

鼻や耳、頸に刀(りっとう)を並べて
それをそのものを表してしまうのもすさまじい

「くびきる」という文字では「剄」より
(カク)」の方がだいぶ市民権があるであろう。
馘首(かくしゅ)はこのPCでも普通に変換できる。
この文字は
首に或(この場合ほこ/おのということであろう)をあてがっている
変換はできなかったが
耳に或をならべた文字(カク みみきる)というのもある。


なんだか
「文字の国/文化の国 中国」の
暗い一面を見るような思いがする。


2015年12月23日水曜日

井丼丹靑

井をもとにできた文字
 丼丹靑穽
などに関する覚え

3000年くらいも前の中国での
漢字の成り立ちの話で
出てくる「丼」はドンブリのことではない

また

青丹(あおに)よし 奈良の都は
  咲く花の にほふがごとく 今盛りなり
      万葉集 小野老(おののおゆ)
…ということで
青は「あお」
丹(に)は「あか」を意味する。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「井」は「あな」


「井」の中に何かあるとして
「なにか」を「丶」で表すことにすると
その文字は
 「丼」
(現代日本語のドンブリではない)。
楷書では
 「丹」
とも。



「丶」が
赤い顔料の鉱物であるとき「丹」といい
青い顔料の鉱物であるとき「丹」だと
      赤いのと区別できないので
      「せい」という呼び名を表す「ふりがな」として
      「生」の字をつけて「靑(青)」といい
水を汲む容器(釣瓶)をいれて井戸「丼/井」を表す




だから
丹の中の丶は「(ワク)」、つまり
赤い鉱物(丹砂、辰砂)を表し
靑の中の丶は「コ()」、つまり
青い鉱物を表す。

穽(=阱 セイ おとしあな)の甲骨文字には
丼の上に動物を描くものがある。


赤く美しいことを「彤(トウ)」といい
青く美しいことを「セイ(靑+彡)」という
「彡(サン)」はいろどりや、光り輝くことを表す(字統/白川静)

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

柱のきれっぱしの桧の角材を手に入れて
ハンコにしてみようと思い
何を彫るか
「古籒彙編(こちゅういへん)」
という本を眺めていたら
丹、青が近い所に載っていた。

青の項には設文解字からの引用として
以下のようにある

東方色也。木生火。从生、从丹。
丹青之信言必然。凡青之属皆从青。

東方の色なり。
木、火を生ず。
生に従ひ、丹に従ふ。
丹青の信、言、必ずや然ればなり。
およそ青の属、皆、青に従ふ。

大体こんな意味かな↓

青というのは東の方角を示す色である。

青という文字は木が火を生じる様子を表すのである。
(たぶん、後述のように
「丹(赤、火)」の上に「生」の置かれた字形を
五行説的に説明しているのであろう)

青は「生」と「丹」からできている文字である。
「丹青の信」というのは、
言葉の信頼性を言うのである。

青いことをあらわす文字はすべて
「青」を部首とする。