2015年11月5日木曜日

學屠龍室の由来

學屠龍室(がくとりょうしつ)の室号は
「荘子」の「列禦寇(れつぎょこう)」からとった。

「學屠龍」とは
「龍を屠るを学ぶ」こと
である。

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朱泙漫。 朱泙漫しゅひょうまん
學屠龍。 支離益しりえきに、
於支離益。 龍を屠ほふるを学ぶ。
單千金之家。 千金の家をつくし、
三年技成。 三年にして技なるも
而无所有其巧。 その巧をもちいるところ
なかりき。
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朱泙漫さんは
支離益先生に師事して
「龍の退治法」という
とてつもなく凄い技を学んだ。

莫大な財産を傾け
三年を費やして
ついにそのワザを習得した。

ただ、
彼の生涯において、
そのワザを生かす場面にであうことは
ついになかった。

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「龍を退治する技」なんて
ムダに凄いけど
龍に出会うことがない以上
社会的にはほんとにムダ。

それがムダだということは
自分が一番わかっている。

その努力と時間を他に向ければ
なにかしら役立つことができたかもしれない。

でもまぁやっぱり
そんなムダなことに
ついつい惹かれてしまうんだな、
これが。


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