2016年1月3日日曜日

石印材…中国産石考

数年ぶりで石の印材を買う。

印材は過剰在庫で
一部は庭で野ざらし保管のありさまなので
補充が必要なわけではない
(というより補充はしてはいけない)状態だが
ふと店の棚を見てみたら
昔見た石とずいぶん様子が異なって見えたので
参考にと買ってみた

右3つ(5分角)が青田石
真中1つ(4分角)が寿山石
左3つ(5分角)が寿山石

青田石はなんとなくつるつるしていて硬そう
逆に寿山石はなんとなく柔らかそうに見える。
(昔の巴林石によくあった色合いに近く見える)
刃を入れてみないと実際のところはわからないが。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

印材も硯も、
中国からはいってくる石は
同じ名前、同じ産地のものでも
その時期その時期で
全然質が違うことが多いように思う。

旬の野菜ではないが
質のいいものが出回り始まると
それが大量に安価にでまわってくる。
そしていつの間にかすこしずつ劣った質のものが混じりだし
やがて、値段が上がり、全体の質が急速に落ちる。

掘れる、売れる、となると
それ!とばかりじゃんじゃん掘って、じゃんじゃん売って
枯渇するまで掘り尽くす、
という感じなのではないかと思う。

今日店で見た巴林石はほとんど白い石ばかりだった。
刃を入れれば、柔らかく、脆く、崩れやすいのであろう。
30年前の巴林石は、
赤や黄、白と透明感のある色とりどりのきれいな石で
刃を入れると硬からず柔らかからず、粘りがあって崩れにくく
とても彫りやすかった。

今日買った青田石、寿山石はどうなっているだろう。
もし素敵な質なら
老後の所用に大人買いである。

0 件のコメント:

コメントを投稿