2016年1月23日土曜日

居を卜し、初めて成る

現況

 妻は外出。
 子どもは2階でなんだかがさごそ。
 メールを書いて
 フェイスブックをチェックして
 缶ビールをぷしゅっとあけた土曜の午後。

 午前中は家の工事の相談をしてきたところ。

心に思い浮かんだ詩


香炉峰の山のふもとに家を建てて
その東側の壁に書きつけた詩

               白楽天 作

お日さまもあんなに高く上がって
十分寝たけど
かったるいからまだ寝てる。
新築のちっちゃな家で
布団にくるまればぬくぬくすれば
寒さなんかこわくない。
お寺の鐘の鳴るのを枕を傾けて聴き、
カーテンをちょいと開けて
向こうの山の雪を愛でる。
毀誉褒貶とは無縁のくらし。
それがどこであろうと、
身も心も安らぐ場所こそ僕の居所。

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香炉峰下 新たに山居を卜し草堂初めて成り 偶東壁に題す

 日高く睡り足りて
 猶起くるに慵(ものう)し
 小閣に衾を重ねて寒さを怕(おそ)れず
 遺愛寺の鐘は枕を欹(そばだ)てて聴き
 香鑪峯の雪は簾を撥(かかげ)て看る
 匡廬(きょうろ)は便ち是れ、名を逃のがるるの地
 司馬は仍ほ老を送るの官たり
 心泰く身も寧らかなるは是れ帰する処ところ
 故郷 何ぞ独り長安にのみ在らんや

香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁
日高睡足猶慵起
小閤重衾不怕寒
遺愛寺鐘欹枕聽
香鑪峯雪撥簾看
匡廬便是逃名地
司馬仍爲送老官
心泰身寧是歸處
故郷可獨在長安

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