2016年8月13日土曜日

故屋夏にして草木深し

4月に今の家に前の家を出るに際し
子育て中のシジュウカラの巣箱はしばらくそのままにしておいてほしい
ということして、
大家さんも快く了解してくれた。

シジュウカラの巣立ちのシーズンも終わり
撤去に行った。

庭、すごいことになっていた。
背丈を超す雑草が一面に。
草の間に倒伏したトマトが赤い実をつけていた。
ゴーヤも。
1m以上の丈のシソは
虫食いで葉脈だけになっていた。
見には行かなかったが東の隅には
毎年のことだから
コンポストの種から芽を出したカボチャも繁茂していただろう。

國破山河在   国破れて山河在り
城春草木深   しろはる
感時花濺涙   時に感じては花にも涙をそそぎ
恨別鳥驚心   別れを恨みて鳥にも心を驚かす

家を出るとき既に朽ちかけていたニオイシュロは完全に朽ち、
猫から巣箱を守るために巻いていた有刺鉄線で
かろうじてもう1本の幹に支えられていたので
鉄線を切ると
音もなく崩れた。

巣箱には巣材が入っていた。
シジュウカラは無事巣立ったことだろう。
一番初めに作った巣箱で
捨てるに忍びなく
ここでは小鳥が来る由もないとは知りながら
しばらくリビングの前のフェンスにかけておくことにする。


























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