2016年12月18日日曜日

冬宵もまた値千



灰がたまっていたので庭に撒こうとしてひっくり返したら
手の中で七輪が崩壊した。
たまにしか使わないとはいえ
7,8年使ったからね。
よくもったと思う。


壊れたら新しいのが必要だよね。
買ったら使ってみないとね。


ただ火を燃やすのもどうかと思い
妻に声をかけたら
日本酒もないし、焼くようなものもないとう。
不届きな(あとでエリンギは出てきた)

すでにビールは1本空けていたが
七輪のためにあえて買い物に行く。
…作務衣にゴム長靴のオヤジが
一升瓶とウィンナーを買いに来たのを
店の人はどう思っただろうか。

バーベキューの串をだしてくれ
といったら
引越しの時捨ててしまったと思う、などとまた不届きな答えが返ってくる。
しかたない。
手芸用の針金を使うか。

植木鉢を火にうずめれば
お猪口を置いて
お燗だってできる。
エリンギはすばらしくおいしく焼けた。

酒を衘(ふく)み、
星を眺め、
花をめで、
寒さを玩味し、
火の暖かさに謝し、
寒空の下、
3時間以上ぼんやりしてしまった。

ばかだな~

リサ石クル

マンションなどでの園芸で
使い終わった土は不燃ごみで捨ててしまう、
というのであればともかく、
鉢底石と土を分離するのは結構面倒。

ということで
ここ数年、
「趣味の園芸」では
石をネットに入れて使うのをよく目にする。

使った石は「鉢底石再生エリア?」に3か月くらい放置しておくと
病原菌までとれているかはわからないが
見た目はとってもきれいになる。

ネットに石を入れるときは
底を抜いた鉢を使うと便利。

…という、生活の知恵でした。

挿してみるか



多肉植物
枝を整理しようとしたら
ずいぶん切れ端がでた。


挿し木してみようと思うけど
鉢もないので
庭にほったらかしの木切れで
植木「箱」と作ることにした。

何か送られてきた時の木箱のきれっぱし

とりあえず三等分してみる。
底になる板には穴をあける。

上がすぼまってるね。



短辺の板はちょっと幅が狭い

削ってなんとなく段差をなくす。
それにしてもカンナが切れなすぎ。


底が地面に直接接すると腐りそうだから
脚をつけるか。

落ちているこのきれっぱしがちょうどいい。

割って4つにする

多少形を整えてみる。

残りのきれっぱしはプランターに挿してみる。
手前は今回用意したプランター
向こう側は半年くらい前に作ったもの。
ちょっと使いたいときに根付いたものを「収穫」できる。

はこ

今日は箱をいくつか作った。
これは
作業用のトレーを鉢受けにしたときに載せるための台。
タイトルは「ミカン箱」

2016年12月17日土曜日

今、ではない。

夏からず~~~~~っと放置してきたのに
いまさら
「多肉植物が伸び放題だな。」
とか気づく。

剪定する、まではともかく、
植え替えたり
挿し木したりしだしてしまう。
そーゆー季節じゃないだろ。






このままでは全滅してしまうかもしれない
という恐怖にさいなまれ
ありあわせの材料で
温室を作る。

ふ~…
20分もかかっちまったぜ!
手間とらせやがって。






動く前に、ほんと、ちょっと考えてほしい

種を蒔こうと、
畝を立てて、
平らにしようしたら
お手製のトンボの板が割れた。

これを直して種を蒔こう、
と思ったら2週間経ってしまった。
畝を平らにしなくたっていいし
平らにするにせよ
どの板切れでやってもよかったのだけれど。

失敗の途中経過


板が割れた


割れをくっつけるために板を貼りつけた


あれ、
これじゃ、引っ張るにはいいけど
板でトントン土を抑えられないじゃん。


板を反対側につけなおす。
柄も怪しいので
ありあわせの金具を打っておく。


動き出す前に30秒考えれば
手間は半分以下なのにな~
ほんと、
ちょっと考えてほしい。


無事均した畝にカキナを蒔いてみる。






2016年12月2日金曜日

お道具拝見

モノを作る人の道具を見るのは楽しい。

知らない道具。
手作りの冶具。
使い込まれた景色。
独特な摩耗やキズ。
刮目してみる工夫。

創作工房 WARAI 河合さんの道具たち。


いちばん惹かれたのはこれ。
ヤニ台、というのかな。
松脂にとの粉が入ったものとのこと。

最高の端渓のような色と造形。
その無造作なたたずまい。
美術品かと思うけど
日々これが火にかけられ叩かれている。
その行為がこの道具に風合いを維持し、増さしめる。

















この嘴みたいなヤツは
僕にも早急に必要だな。
作らなくちゃ。





灼けて熔けた色合い。






叩かれた鉄の色。
日本刀の肌が思われる。





どれもこれも
博物館に入ってしまえばたちまち命を失い
何年もしないうちに色あせるだろう。

使い続けられているから保たれる新鮮さと景色。
使い続けられているから日々摩耗していく定め。

無常の美しさ。